私の住むEastにはいくつか映画館があるので、どこで見ようかなと悩んだ結果、
歩いて5分のRich Mixというシネコンで見ることに。
Westの方には行ってみたかったようなクラシカルな劇場が今もいくつかあるようですが、料金もそれなりなのでお手軽に近所で。
平日にもかかわらず、ほぼ満員で大変賑わっておりました。
でもまずはじめに、これは映画館で見てよかった!と。
今までのどの作品よりも異世界へ連れて行ってくれる、テーマパークのような映像。
それに時代背景が私の好きな1920~30年代ということで、衣装、セット、インテリアなど細かい部分が楽しめました。
衣装デザインは「時計仕掛けのオレンジ」などのキューブリック作品で知られるMilena Canoneroが、ライフ・アクアティック、ダージリン急行に続きWes Anderson作品3度目起用との事。なーるほど、という感じです。
あらすじとしては、言葉は悪いですが何のひねりも無いミステリー+コメディ仕立てのストーリー。
80年代、ある作家がThe Grand Budapest Hotelという本を発表。
その元になった話を聞いた60年代にさかのぼり、回想をする。
その作家(ジュード・ロウ)がグランド・ブダペストホテルにステイした際に偶然出会ったホテルのオーナーから、
なぜ彼がオーナーになったのかという昔話を聞かされる場面から物語は始まります。
そこからはトレーラーやオフィシャルサイトに書かれている通り。
それがこんなエンターテインメントに仕上がっちゃうのは、映像/音楽はもちろんですが、
豪華キャストが演じる個性豊かなキャラクターではないでしょうか。
やはり主役のGustave Hを演じたRalph Fiennesの台詞回し、間の取り方、動きが圧巻の一言。
舞台の人だな~!と思わせる大振り感や鮮やかさが、映像を見せる映画にググっと深みをつけてくれています。映画全体に流れる怒涛のようなスピードや、あり得るかもしれない?という現実感も、このお芝居あってのもの。
また、クラッシーでポッシュな話し方なんだけれど時々キレて毒を吐くところなど愛嬌があって、会場も爆笑。
女子目線で言わせていただくと、ええ、中年の色気というのでしょうか、一言で言うととにかくエロいんです。(キャラもちょっとエロいし。)この感覚、共感できる人絶賛募集中。
げふんげふん、失礼しました。
日本では6月公開のようですね。
ロンドンでは順次上映が終わりつつなので、来週あたりもう一度見てこようと思います。
今度はHackneyのPicture Houseにしようかな。
(追記)はい、HackneyのPicture Houseで2度目見てきました。ダメだこれ、来週も見ちゃうかも。
あと、時代によってアスペクト比変わってるのにようやく気づきました。
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