20 Jul 2017

香港別視点的旅行記:益昌大廈と馬湾旧大街

ちょっと時間が出来たので、いろんな備忘録としてブログをこっそり再開。
昨年~今年にかけて行ってきた廃墟たちをそろそろまとめねばということで、気まぐれに更新していこうかなと思います。

今回は香港の有名なマンションと廃村をピックアップ。
まずは、どうしても写真に撮りたかった「益昌大廈」。
香港島を東西に走る「港島線」の「太古駅」より徒歩すぐの、行きやすい場所に位置します。
私はどうしても夜の写真を撮りたかったので、北角駅周辺で夕食を食べてから21時ごろに突撃。
マンションはコの字型にそびえ立っており、その真ん中でベスト撮影ポイントを探します。
今回広角ではなく50mmのレンズを持って行っていたので、
階段をうまく利用して低めにポジショニング。ミニ三脚を使って、8秒くらいの長秒で。
各家庭から漏れてくる光だけを使っているものの、
そこそこシャープに撮れたのではと自負しております。

さて、その翌日は廃村に突撃。
面白いスポットはないものかとネットで調べていてたまたま見つけた、隠れた穴場。
地下鉄荃灣線の「葵芳駅」を下車し、そこからバスまたはタクシーで移動。
バスは長蛇の列だったので、我々はタクシーを使いました。(片道1500円くらいなので、そんなに悪くない。)

目的地は、ファミリーが大挙して訪れるビーチリゾート「馬湾」の先にあります。
ファミリーの喧騒を横目に、ガシガシ歩くこと10分程、廃村の入り口がさりげなく現れます。
秩父のニッチツを訪問した経験から、人っ子一人いないような場所かと思いきや、
散歩や釣りに来ている人々も多く見られます。ちょっと安心。
さてどんどん中へ進んでいきましょう。
建物自体はフェンスで囲ってあり、中には入れないようになっています。
ここは静かな漁村だったようですが、10年ほど前に完全に人が居なくなり廃村となったようです。
たまにフェンスが破られている家もあるので、勇気を出してちょっと失敬。
家具や設備はほとんど残っていないので、期待するような生活感はほとんど感じられません。
それでもなお、香港の雑多な色気を少しばかり感じ取ることができます。
村は意外と大きいので、あまり奥に行かないように気をつけてください。
番犬なのか?大きな犬3匹と謎の虫に襲われそうになり肝を冷やしました…
廃墟探訪で一番怖いのが、警察よりも動物と蜂などの虫なんですよね。気を付けなければー。

気が向いたら香港B級グルメについても追い追い書こうかなと思います。

13 Jul 2017

廃墟探訪ログ:青山北町アパートの最後の姿

昨年11月。たまたま表参道に用事があったので、そろそろ解体か?と気にかけていた青山北町アパートへふらっと立ち寄った。
なんと、ちょうどその2日後から解体工事が始まるとあり、最後の住人たちが立ち退いた後、束の間の廃墟となっていたのだ。
東京に残されたわずかな昭和の面影。その最後の姿をしっかりとカメラに収めるべく、
ちょっとお邪魔してきた。

 行き場を失う猫。これから次の居場所を探すのだろうか。
残されたものたち。

ディテールを。つい数日前まで人が住んでたとは信じがたい。
住居は主を失った瞬間に、既に廃墟の様相を呈するのだ。


存在感を放つ、アパート名物の給水塔。

 夕方の光は、それぞれの家から夕食の支度をする匂いを連想させる。
魚を焼く匂い、肉を炒める匂い、煮物を煮込む匂い… 
人がいなくなった今、まさに無味乾燥な空間となってしまった。

表参道、青山通りという流行の最先端をいく街のど真ん中にひっそりとたたずみ、戦後の東京の発展を静かに見つめてきたこの団地。
まさかこのエリアにこんな激渋な団地が?と思わされる、異質な空間であった。
また一つ、昭和の面影が東京から消え去ってしまった。
さようなら、青山北町アパート。(2016年11月5、6日)