21 Apr 2015

ドイツ: 冷戦とDDRを探る旅 ベルリン前編

先週から約1週間かけて「冷戦とDDRを追及する旅」と題し、ドイツはベルリンとドレスデンを旅行してきました。
表向きにはカッコいいタイトルを付けましたが、ソ連の影響を受けたスターリン様式などの建築物、またシュタージやDDRのプロダクトを見たいというユルっとした目的でした。
イデオロギー的に社会主義に傾倒しているとか、そういうのは全くありませんので悪しからず…

まず、到着した日はその足でホテルへ。その名も「Ostel(オステル)」。
ドイツ語の東OstとHostelをかけたネーミングの通り、内装をDDR仕様にこだわっているというホステルです。
私はシングルルームをブックしましたが…うーん、これもDDRの洗礼かと思うしかないショッボイ部屋でした。一般の人も住んでいるフラットの一部を宿にしているようで、バス・トイレは共同、部屋にはテレビもなく、隣の部屋の声は結構丸聞こえ。これも怪しい行動をしてる人はシュタージにお縄!なDDRの名残かと思うしかない。笑
それでも、家具や壁紙はまさに映画『グッバイレーニン!』で主人公のAlexがお母さんのために仕込んでいた、あの雰囲気。ラジオも当時のもので、ポーランドやソ連のラジオが聴ける仕様になってました。
スタッフの人は親切でフレンドリーだったので、そこでもう良しとしましょう!

さて、2日目からはゴリゴリDDRを回るスケジュールを組みました。
まずは、ツイッターで教えていただいたガイドツアーBerliner Unterwelten(ベルリンの地下世界探索ツアー)に参加しました。
事前予約もできない上にかなり人気で競争率が高いと聞いていたので、ボックスオフィスが空く10時ちょうどを狙っていったところ、平日だったからかすんなり買えました。
チケットはこんな感じ。言語は英語・ドイツ語・スペイン語に対応、私はTour 1:WW2シェルター見学の英語のに参加です。
ツアー開始の11時までカフェで時間をつぶし、いざ集合。地下鉄の駅の脇の、一般人が入れない入口からどんどん地下へもぐっていきます。↓地下鉄の入り口とは別なのです。
ここから撮影は一切禁止。ネットにアップしたら問題になるから絶対にやめてね、とのことでした。残念。中は天井が高く、換気システムやトイレが完備されており、意外としっかり部屋の様相となっています。また、救護室の壁は部屋の電気を消してもしばらく明るく光る蓄光塗料で塗られており、「壁を触って手を洗わずにものを食べたら病気になる有害な塗料です。あえてやりたい人は触っていいですよ~」とガイドさんのジョークも飛びます。
戦時中の市民の避難生活、また戦後にいかに市民が生活を立て直していったのかが詳しく分かる内容となっていました。苦しい戦争が終わっても、連合軍の占領、イデオロギー対立、東西分裂…まだまだドイツの苦難は続くわけです。

さて、続いてチェックポイント・チャーリーをチラ見。
今ではただの大通りですが、分裂当時は兵隊さんが物々しく警備していたんだろうなと想像しながら、足早にクロイツベルクへ。
ネットで「ベルリンで1番!」との評判だったカリーヴルスト屋さん「Curry 36」です。
ご覧のとおり、ランチタイムともあり大賑わい。ちなみにベルリンで1番という人気のケバブ屋さんもちょうど向かいです。(ケバブは世界中どこでも食べれるわ…とスルーしちゃいましたが。)
これ!ほぼ揚げてあるくらいのカリカリのソーセージ、中はホクふわなんです。
それにたっぷりのトマトソース(ほぼケチャップ)とカレーパウダー。見た目は激重ですが、そして途中で心が折れそうになりましたが、美味しかったので完食!
もちろんフライドポテトだけではなく、オニオンやパンなどの付け合わせもチョイスできます。

続いて向かったのはDDRミュージアムとシュタージミュージアムですが、ミュージアム関連は後編にまとめたいと思います。
ここではもう1つグルメを。この翌日、またこれもベルリンで1番と評判の「BURGERAMT」へ行ってきました。
チーズバーガーが4.2ユーロ。サックサクのバンズに、はみ出すお肉。極めつけはやはりフライドオニオンと、いい酸味のカリカリガーキン。いやこの値段でこれが食べれるなら私は毎日通いたいっす、というかもうベルリン住みたい、そんな気持ちにさせられるバーガー。最高でした!

また、夜は映画館へ行きました。東ベルリンの大通り、カール・マルクス・アレーにある「Kino International(キノ・インターナショナル)」です。
63年、ちょうどベルリンの壁が建設された時期に完成し89年の東ドイツ崩壊までプレミアを行ってきた、いわばDDRの顔となった映画館。
スターリン様式の建築が多くみられる通りの中でも、その存在感は一線を画しています。
 カート・コバーンのドキュメンタリーが唯一の英語ということで、観てきました。
値段も10.50ユーロと、安い!ますますベルリンに魅力を感じたひと時なのでした。

ベルリン編後半では、DDRミュージアム、シュタージミュージアム、検問所跡などについて触れたいと思います。さらにその後、ドレスデン編へと続きます。記憶がフレッシュなうちに頑張ろう・・・・笑

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