31 Aug 2017

廃墟探訪ログ:ニッチツ鉱山廃村 その2

その1からの続きです。

比較的新しい(とはいえ、築4、50年は経っているだろう)2階建ての独身寮は、
最後の住人が2006年まで住んでいたという情報もあり、生々しいほどの生活感が残されている。
今後誰も入居しないと分かっていて荷物を置いていったのだろうが、これはあんまりである。(画にならなかったのでほとんど写真は撮らず。)
あと20年ほど熟せば、より妖しい雰囲気を醸し出すだろう。

この独身寮の反対側に位置するファミリー世帯向け平屋社宅のわき道を奥へ奥へ進んでいくと、ひと際大きな建物が現れる。
中に入ると、公会堂か体育館か。ちょうどステージに光が差し込み、何とも言いがたい存在感がある。
年々積雪のために天井が朽ちていっているという情報もあるので、この姿が見られるのはもう間もないかもしれない。

さらにその奥へ進んでいくと…この廃村の目玉である診療所にたどり着いた。
割れた窓からのぞく薬のビンたちに、夕方の光が差す。
ここはかつて歯科治療を行っていた部屋のようだ。
さらに建物の中へ進むと、手術室が現れた。
写真を撮りに来た人がご丁寧に並べたのだろうが、こうきっちり並んでいると不気味である。
ここで日が暮れてしまったので、退散することに。
道を挟んで反対側にはもっと古い木造の社宅群があるが、
ネットの情報では、こちらは積雪による老朽化が顕著で、中に入るのは困難であるようだ。
再訪することがあれば覗いてみたい。

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